日本僑報社は2014年3月22日、北京の財富購物中心にある響(HIBIKI)で新書発表会を行い、『中国のグリーン・ニューディール』、『中国の未来』、『長征史詩』という三つの作品のを紹介した。『長征史詩』の日本語版の書名は『「紅の軍」長征史詩』という。日本僑報社の段躍中社長兼総編集、新書の作者3人が発表会に出席しそれぞれ挨拶した。各界の学者および中国と日本のメディアの記者たちが発表会に出席した。
   
 『中国のグリーン・ニューディール』は中国の著名な経済学者、清華大学国情研究センター主任の胡鞍鋼氏の代表作品で、日本語版の訳者は日中翻訳学院の石垣優子氏と佐鳥玲子氏である。世界的な経済危機を乗り切るため、自然エネルギーや地球温暖化対策に公共投資し、雇用や経済成長を生み出そうとする「グリーン・ニューディール」政策が国際的な潮流となっている。この本は、胡鞍鋼氏が提言する「グリーン成長」戦略の全貌を伝える話題の書籍で、また、北大荒グループ(エコファーマー創造)、億利グループ(大砂漠の緑化)、華鋭風電(グリーンエネルギー創造)など、中国の実践例を紹介している。リーマン・ショック以降の経済危機を乗り切る方策として、アメリカのオバマ大統領が打ち出した、自然エネルギーや地球温暖化対策に公共投資によって新たな雇用や経済成長を生み出そうとする政策「グリーン・ニューディール」の中国版と言えるエコロジー活動理論「緑色発展」(グリーン成長)戦略と実践の歩み、今後の展望を世界に向け発信する内容となっている。


 『中国の未来』は中国人民大学の金燦栄教授など6人の共著者が完成し、中国で国際関係額のトップに立つ著者たちが、現代中国が抱える数多くの難題と矛盾を包み隠さず語り、政府の政策を分析するのだ。同書の翻訳者東滋子さんは2010年から日中翻訳学院の武吉先生に師事した後「中国の未来」の翻訳に取りかかり、2013年12月に日中翻訳学院の学生が初めて手がけた作品として刊行された。となっている。

 『「紅の軍」長征史詩』は中国伝媒大学の何輝教授の作品だ。この本は、中国成立につながる共産党軍の歴史的転戦「長征」の過酷な道のりを叙事詩化した。厳かで飾り気のない優雅な叙事詩という体裁によって、「長征」と主人公の素朴で尊い精神を持つ勇士たちを描くことで、彼らの高貴な精神を鮮明に読み取ることができる。『紅の軍―長征史詩 THE LONG MARCH−』の原書『長征史詩』は2006年に中国で出版され、当時弱冠32歳だった文学者・何輝が6年もの年月を費やして紡ぎ上げた全37編、二万行にも及ぶ叙事詩は、現地で大変な話題となった。今回はその『長征史詩』から、特に重要な十篇を選んで日本語化し、収録している。また本書には『梁山伯祝英台伝説の真実性を追う』、『小説 梁山伯と祝英台』、『梁祝口承伝説集』『孟姜女口承伝説集』(いずれも日本僑報社刊)の梁祝文化研究所所長、前中国湘潭大学日本語教師渡辺明次氏と、北京外国語大学教授で、現在東洋大学教授の続三義氏による共訳和文が中国語原詩と見開きで収録されているため、作品をより深く味わえるようになっている。
   
 
段躍中日本僑報社社長は、中国のよい本の日本語版が発行することで日本人に中国の現在と歴史を紹介することは、中日両国の文化交流を推進することに重要な意義があると述べた。(新華社より、記者 王珊寧、彭純)
 

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